十数年ぶりに働き出した工場で。
初日、目の前に座った同年代の女性とランチを共にする仲になった。
お互いの子供の話をしている時。
話題は「いじめ」に。
その時、彼女はこう言った。
「いじめがあったら、いじめる側に入るように、子ども達には言っている」と。
何度聞き直しても、変わらなかった。
その考えは変わらない。変えない、と言う。
それから数ヶ月後。
朝出勤すると入り口付近にあるホワイトボードの前で
「〇〇さんの〜は聞きました」…と彼女が事務員さんに伝えていた。
〇〇とは私の名前。
何のことだろうと思いながら、
「おはよう」といつものように私は彼女に挨拶。
無視…。
その日を境に彼女は変わった。
職場も変わり始めた。
彼女は誰に何を聞いたのだろう…。
私にはわからない。
ただはっきりと感じた事は、
彼女はいじめる側に着いた。
彼女は誰かに言われるがままに、
私をいじめる側に入った。
私はそのようなお誘いを受けた事、強制された事はない。
だから、どうやって、彼女に、話があったのか、わからない。
彼女は有言実行しただけ。
私の知らない世界がある。
ただ、それだけ。
人間だもんね。
そんなもん。
2023.09.05 11時11分 13時01分