ある日のお空さん

2018/10/11  15:35

お空さん

お空さん

 

お空さんは

とても大きくて

とても広くて

とても澄んでいて

 

いつでも私の全部を包んでくれてて

汚れ荒んだ日常に

疲れ果てて倒れている時も

それらに

潰されないように

見守るように

染まらないように

たちむかえるように

いつでも私の全部を包んでくれているね

 

ほらここにいるよって

音を鳴らして合図をくれる

横たわる私の頭の上で

音を鳴らして合図をくれる

この時もそう

この時はシャラシャラだったね

頭を乗せていたソファの右方向からだった

ある日の

フローリング直に寝転んでお昼寝した時は

お寝坊さん寸前に

床をコンコンコンと鳴らして起こしてくれたね

 

 

お空さんは

あまりにも大きすぎるから

確かめようと

触れようと

どんなにどんなに手を伸ばしても

私はお空さんに触れる事が出来なくて

お空さんの

広い身胸の中で

大きな掌の上で

寂しくなる時があるよ

 

「ここにいるよ」

 

お空さんは

私がそんな風に思っている時も

いつでも変わらず

私の全部を包んでくれているんだって

気づいたよ

 

いつでも私はお空さんに触れているんだよね

 

 

 

未完

30.10.11 早朝ベッドの中で。